世界陸上から学んだ、診断士2次試験の「休み方」

私は中小企業診断士の2次試験を、合格するまでに4回受けました。
そして振り返ってみると、合格した年が一番、休み時間によく寝ていました。
寝たから合格した、なんてことはもちろん言えません。
でも4回受けた中で、最後の年が一番「頭を休ませること」を意識していたのは確かです。
今回は、そんな私の2次試験当日の休み方について書いてみます。
きっかけは、世界陸上だった
この過ごし方をするようになったきっかけは、中小企業診断士とは全然関係ありません。
走り高跳びのヤロスラワ・マフチフ選手です。
世界陸上を見ていたとき、競技の合間に寝袋に入って横になっている姿が映っていました。
最初は、
「え、競技中に寝るんだ」
と思いました。
世界トップクラスの選手が、競技の順番を待つ間に横になっているんです。
でも、見ているうちに、
「これ、すごくいいかも」
と思いました。
ずっと集中し続けるのではなくて、必要なときに集中する。
それ以外の時間は、しっかり休む。
そのメリハリがすごく印象に残りました。
そして、
「これ、診断士2次試験でも同じなのかな?」
と思ったんです。
2次試験は、頭が疲れる
私が休憩を大事にしていたのは、2次試験の特性も関係しています。
2次試験は80分の中で、与件文と設問を読んで、
「何を聞かれているのか」
「この情報をどういう優先順位で使うのか」
「どういう答案にするのか」
と考え続けます。
文章を細かく読む注意力も必要だし、その場で判断する力も必要です。
時間がなくなれば、何を優先して何を捨てるかも決めなければいけない。
だから私は、2次試験って、知識だけではなく、自分の解き方を使うための集中力や判断力もかなり大事な試験だと思っています。
ちょっとした読み落としが、そのまま答案に影響することもあります。
だったら、
休み時間までずっと頭を使い続けるより、一度ちゃんと休ませた方がいいんじゃないか。
そう考えるようになりました。
ファイナルペーパーも見る。でも、休む
もちろん、休み時間を全部寝ることに使っていたわけではありません。
ファイナルペーパーはそれなりに見ていました。
ただ、私にとってファイナルペーパーは、新しい知識を詰め込むものというより、
「次の80分をどう戦うか」を確認するもの
でした。
過去問演習を繰り返す中で作ってきた、
「設問はこう読む」
「このミスには気をつける」
といった、自分なりの解き方を確認する。
言ってしまえば、自分なりの「勝つための方程式」の最終確認みたいなものです。
それを一通り確認したら、あとは休む。
外に出て、横になれる場所を探して、目を閉じる。
眠れなくてもぼーっとする。
ストレッチをすることもありました。
そして、前の事例のことはなるべく考えない。
もう提出した答案は変えられません。
それなら、
次の80分でちゃんと頭を働かせるために、一度リセットする。
私はそちらを優先していました。
直前期の勉強でも、同じことをしていた
「集中するときは集中する。休むときは休む」
これは、試験当日だけではありませんでした。
特に試験前の最後の2週間くらいは、
事例を解く → 復習する → 休む → 次の事例
という流れを意識していました。
90分くらい集中して問題を解いて、復習まで終わったら、30分〜1時間くらいガーッと休む。
疲れていたら、そのまま寝る。
そして頭が回復したら、また次へ。
何時間もダラダラ机に向かうより、
集中できる時間に一気に頭を使って、疲れたらちゃんと休む。
私には、その方が合っていました。
休み時間も含めて「本番の戦い方」を決めておく
2次試験対策というと、
過去問を何年分解くか。
ファイナルペーパーに何を書くか。
80分をどう使うか。
どうしても「試験時間中」の戦い方に目が向きます。
でも、4回受けてみて思うのは、
事例と事例の間をどう過ごすかも、意外と大事だった
ということです。
本番になって周りが勉強しているのを見て、
「私も何か見なきゃ」
と焦るより、
「私はこれを確認したら休む」
とあらかじめ決めておく。
寝る必要はありません。
少し歩くでも、ストレッチするでも、目を閉じるでもいい。
大事なのは、
「次の80分を一番いい状態で迎えるために、自分は何をするか」
を考えておくことだと思います。
特に、緊張すると文章が頭に入ってこなくなる人や、長時間集中すると後半で判断力が落ちてくる人は、試験当日の「休み方」まで一度考えてみてもいいかもしれません。
私は4回目の2次試験で、それまで以上に休むことを意識しました。
そして、その年に合格しました。
もちろん、それが合格の理由だったかはわかりません。
でも少なくとも私にとっては、頭が疲れた状態で頑張り続けるよりも、
「集中するときは集中する。休むときはちゃんと休む」
とメリハリをつけた方が、本番でも落ち着いて問題に向き合いやすかったように思います。
